熟成乾燥ソ-セ-ジ

普段お目に掛かる機会の稀な品かと存じますが、創業者がフランスにて修得してまいりました彼の地に何百年も継承されて来ました伝統技法により、心を込めて育てました熟成乾燥ソ-セ-ジでございます。
乾燥ソーセージは、フランスだけでなく広くヨーロッパ全土に無数に存在します。
大げさに言えば、地方事、村ごとに固有の味が存在し、その地方ごと、その村々ごとの風土や味覚の歴史を秘めた特徴的な逸品です。

商品番号05
白かび熟成の乾燥ソーセージ(ソオスィソン・セック・フルール・ブランシュ)

白かび熟成の乾燥ソーセージは、フランスより空輸で取り寄せました白菌胞子を植え、一ヶ月熟成させました品でございます。白菌は他の雑菌を食べ繁殖することで知られており、クーロミエ、ブリー、カマンベール・チーズ等と同系統の菌で、そのまま食しても害はございません。二週間位の間が旬の食べ時です。得もいわれぬ珍味をお愉しみください。
 よく切れます肉切包丁で厚さ1㎜から2㎜に小口切りにし、相性の佳い赤葡萄酒等と共にお酒の肴として、あるいはバゲットパンに香味野菜を添えたサンドイッチをお試し下さい。絶品です!
 保存の方法は、温度20℃以下湿度50%以下が理想的ですが、冷蔵庫野菜室に耐油紙に包んだまま保存してください。食べかけのものは切口をラップされるようお奨めします。
※自然腸の表皮に出ます黒点は、黒胡椒の碾き割り粒です。黒菌ではありません。

商品番号06
燻製熟成の乾燥ソーセージ(ソオスィソン・フュメ・セック)

当工房の1番人気の兄弟品で、簡単に言うと白かびが着いていないタイプの燻製熟成のソーセージです。白かび熟成の乾燥ソーセージが人気ではありますが、かびの薫りが独特な為、嫌う方も一定いらっしゃる事は確かで、店頭でもそのような声を耳にする事もあります。そこで、肉に引き方や香辛料の微調整は行いますが、中身は似たものになっております。
当工房の自慢の燻製室で薫りを纏わせましたプレーンなタイプの乾燥ソーセージになります。

商品番号12
モンベリアールの乾燥ソーセージ(モンベリアル・セック)

モンベリ―ルの乾燥ソーセージは一般的な乾燥ソーセージの中でも最も昔からある内の一つに数えられます。紀元前1世紀には、基本となる形状、味はそのころには完成され、塩漬けされた挽肉にクミンを混ぜ、乾燥、燻製された熟成ソーセージとして歴史書に記載があるほどです。

商品番号13
チョリソの乾燥ソーセージ(チョリソ・セック)

現代のチョリソと名前の付くソーセージには大きく分けて2種類が存在します。
当工房も製造しているスペインで広く作られているパプリカやペレットを使用するものと、メキシコ由来の唐辛子を入れる物、どちらも赤いソーセージですが、薫りが大きく異なります。日本ではメキシコ産が始めに来たのでチョリソと言えば辛いソーセージと言うイメージが強いかも知れません。
チョリソはそのままでも十分に愉しめますが、豆類と煮込んで食べると美味しいです。

商品番号33
レバー入り辛味熟成乾燥ソーセージ(フェゲティーノ)

イタリアトスカーナ地方でよく食べられている乾燥ソーセージで、当工房のレバー入りの乾燥ソーセージは、塩分が他の乾燥ソーセージより少なく、ハーブ由来の薫りが強調されています。また、断面はマホガニーを思わせるほど艶やかで見た目にも美しい。

商品番号42
サラメ・ミラーノ

北から南へ、地中海に突き出された脚の如き半島/春夏秋冬の食べものの豊醸がギッシリ詰っている風土に恵まれたイタリア。熟成乾燥ソオセージの数ある銘品の中でも、代名詞的存在がサラメ・ミラーノでありサラメ・ナポレターノです。本邦では熟成乾燥ソオセージのことをひとからげにして公民共にサラミと総称しているのを見ても将に代名詞的存在です。
小社では現在8種類の乾燥熟成品を造っていますが、商品番号42-サラメ・ミラーノが2007年3月新たに加わることになりました。鹿児島黒豚の赤身・背脂の細碾きの生地に乳酸菌を殖えつけ、自然腸に詰め、醗酵熟成させましたこの品は、ほのかな酸味と荒碾き胡椒とのハーモニーが噛みしめるほどに、北イタリアの食文化の歴史。食通の舌に問いかける奥深さ。上品な味覚を記憶に刻み付ける筈です。一本売り(長さ45センチ直径3~4センチ重さ400~500グラム程度)・1/2、1/3分割売り(真空パック)で発売致します。友人達とのパーティー等の催しに、お客様の前で手切りされては如何でしょうか?珍肴絶佳選びの貴方のセンスが輝くことでしょう。

商品番号47
マジャール風熟成乾燥ソーセージ(マジャールチープゥーシュ・コルバース)

世にユーラシア大陸の東回廊と謂われるポーランド、チェコ、ハンガリー、ルーマニア、ユーゴスラビア、ギリシャ、あるいは、分離独立した小国等を含む国々は隣接する東西の大国に翻弄され、戦乱の爪跡を幾度も刻みつけられた歴史を持つ地帯と云えます。
この地帯の風土的特長は、農耕に適した平地が少ない山岳地に属し、家畜の歴史も牛はミルクを搾りチーズに、耕作の働き手として使われる為食用としては使われず、もっぱら蛋白源としては豚が主役となりました。
ハンガリー人は戦火の歴史の結果として、モンゴール系の征服者達との混血が見られ、彼達の残した風習が日常生活にも存在すると謂われています。従って、ハンガリー風という形容詞を<マジャール風>と自ら称んでいる様です。
小社では、牛腸、豚腸、羊腸に詰めたものを三種用意しました。
唐辛子、銘産のパプリカ、にんにくの風味が利いた野趣溢れる味覚をお愉しみ下さい。称び名も、MAGYAR CSIPOS  PARASZT SZALAMI =ハンガリーの農家風辛味サラミと称び、細いものをKOLBASZと云うそうです。

商品番号130
イチジク入り熟成乾燥ソーセージ

日本ではなじみの少ない果実と肉の組み合わせ。これは、日本では古来より肉食文化ではない為起こりうる事。肉食が盛んな土地では、お肉と一緒に、もしくは後に、フルーツを食べる事が多い。体を守る為でいえば塩分を排出する為。
現代でいえば、独特の食感、薫り、とにかく旨いから。